妊娠の仕組みをくわしく知ることは、産み分けの成功率を上げることにつながります。

「避妊しないで性交すれば妊娠する」「精子と卵子が受精すれば妊娠する」そんなふうに思っている人もいるのではないでしょうか。

妊娠の可能性は毎日あるわけではありません。精子と卵子が受精しても、妊娠しない場合もあります。

妊娠を希望する人、また産み分けを希望する人にとっては、妊娠の仕組みは重要な知識になります。意外と知らない妊娠の仕組みについて、妊活前にもう一度おさらいしておきましょう。

妊娠する仕組み

妊娠は、精子と卵子が受精し、さらにその受精卵となったものが子宮内膜に着床することで成立します。この仕組みを、もう少し詳しくご説明していきます。

妊娠のステップ① 排卵

排卵とは卵子が子宮に飛び出すことをいい、この排卵が起こる日のことを排卵日といいます。妊娠をするためには、この排卵が起きている必要があります。

卵子が子宮に飛び出していないと、精子が仮に子宮にたどり着くことができても受精することはできません。

妊娠のステップ② 受精

排卵では、卵巣でつくられた卵子が外へ飛び出します。もっと詳しく言うと、卵巣近くにある卵管膨大部という子宮の一部に飛び出している状態になります。

この時に性交によって女性の膣内に精子が入り、それが子宮、卵管を通って卵子まで届いて結合すれば“受精”成功となります。

妊娠のステップ③ 着床

精子が卵子に受精したからといって、妊娠できるわけではありません。さらにそこからもう1行程クリアする必要があります。それが子宮内膜への着床です。

子宮内膜とは、子宮の内側の膜のことです。排卵が起こると、体は妊娠しやすいように準備を始めます。体温を高めたり、血液量を増やしたり、体に水分をため込んで妊娠に備えます。子宮内膜を分厚くすることも、その準備の一つ。

受精卵は細胞分裂を繰り返しながら、卵管を通り、一週間ほどかけて子宮内へ移動したあと、分厚くふかふかになった子宮内膜にくっついてもぐり込みます。これを着床といって、これが確認できてはじめて妊娠となります。

月経(生理)について

精子が卵子に受精しない場合もありますし、受精しても子宮内膜にうまく着床できずに剥がれ落ちてしまう場合もあります。その場合は残念ながら妊娠には至りません。

妊娠しなかった場合は、子宮内の卵子は寿命を迎えて死んでしまいます。膣内や子宮内に入った精子も同様です。そして分厚くなった子宮内膜も必要なくなり、ゆっくりと時間をかけて剥がれ落ちて外へ排出されます。

これが排卵後に見られる月経(生理)です。

そもそも卵子とは?

「そもそも卵子って何なの?」「子宮内に出ているとき以外はどこでどうなってるの?」と疑問に思う人もいるのでは?

卵子は細胞の一つで、卵巣という組織の中でつくられます。

卵巣の中には“卵胞”という物質が約700万も存在していて、この中の何個かが女性ホルモンの働きによって卵子へと成長します。卵巣の中で成熟した卵子は直径0.14~0.3㎜ほど。

これが卵巣を破って一つだけ子宮の中へ飛び出します。卵子が飛び出して健康でいられる時間は約24時間。この間に精子と受精すれば受精卵に、受精しなければ子宮内で死滅してしまいます。

そもそも精子とは?

精子は“睾丸(こうがん)”というところでつくられます。体長0.05~0.07㎜の細く小さな、オタマジャクシのような形をした物質です。

睾丸の中では毎日1億個もの精子がつくられ、“副睾丸”というところで男性ホルモンの働きによって成熟していきます。成熟した精子は、精管、精嚢(せいのう)といった細い通路を通って、最後は尿管を通り排出されます(射精)。

精子は膣内の酸性の環境に弱く、射精時は2100万~8億ほどだった数が、子宮内にたどり着くころには100以下にまで減ってしまうことが分かっています。

精子の種類

精子の先端には“核”と呼ばれる部分がありますが、その中には染色体という最小単位の細胞が存在しています。

染色体には2種類あり、Xの染色体を持つのがX精子、Yの染色体を持つのがY精子と呼ばれます。卵子の核にも染色体はありますが、卵子の場合はXの染色体のみ。

この卵子にX精子が受精すれば、受精卵はXXに。つまり生まれてくる赤ちゃんはXの染色体しか持たない女の子になります。そのため、女の子を産みたいという方は、いかにこのX精子が優位な状況を作り出すかが大切です。

卵子にY精子が受精すると、受精卵はXYに。つまり生まれてくる赤ちゃんはXとYの染色体どちらも持つ男の子になります。

産み分けを成功させるためには…

まず妊娠するためには排卵日に注目して性交の計画を立てることが大切になります。

また妊娠しやすい体づくりを、男性も女性もしていくことが大切です。産み分けをする場合には、X精子とY精子のどちらを受精させるのかがポイントになります。

2つの精子のそれぞれの寿命や性質に合った性交の計画を立てることが大切です。